訓練の紹介
全時間訓練は、神学校や聖書学校ではなく、青年のクリスチャンたちが来て、キリストを追い求め、正常な方法でキリストを生きることを学ぶ場所です。
わたしたちクリスチャンは正常な方法でキリストを生きることを学ぶために訓練される必要があります。ここでは「why」「what」「how」の三つのセクションに分けて、なぜ訓練が必要なのか?何について訓練される必要があるのか?どのように訓練されるのかについて説明します。
WHY:なぜ訓練が必要なのか?
Ⅰ. 訓練の目的
1. 訓練生をキリストの中で建て上げて、彼らの命が成長し、円熟へと至るようにする(エペソ4:15. コロサイ1:28)
2. 訓練生を装備して、聖書にしたがい、聖霊の啓示によって、神聖な真理を認識させる(Ⅱテモテ3:16-17. Ⅰテモテ2:4. Ⅱペテロ3:18)
3. 訓練生を育てて、彼らの霊的能力を養成し、福音を宣べ伝え、若い信者たちを養い、聖徒たちを成就し、神の言葉を預言して諸地方召会を建造し、キリストのからだの建造において究極的に完成する(マタイ28:19. Ⅰテサロニケ2:7. エペソ4:12. Ⅰコリント14:1)
Ⅱ. 訓練の目標
1. 神聖な啓示の最高峰に到達する――神が人となられたのは、人が神格においてではなく、命と性質において神となるためである。
2. 今日のエルサレム(召会)における今日のシオン(勝利者)の最高峰に到達する。(啓14:1)
3. キリストの復活の力の中で、キリストの死に同形化される生活をすることによって、キリストのからだの実際に到達する。(ピリピ3:10)
Ⅲ. 訓練の必要性
聖徒たちは成就されて、その務めの働きへと至る必要があります。新約には唯一の務めがあります。それはキリストを人の中へと分与して、からだを建造することです。その務めの働きを遂行するために、聖徒たちは成就される必要があります。キリストのからだの建造は、導く人たちによって直接、成し遂げられるのではありません。建造の直接の働きは、成就された聖徒たちによって遂行されます。
すでに見てきたように、わたしたちは実行上の一に、完全な成長に、からだの完全な建造に到達する必要があります。この三つの事に到達しようとするなら、わたしたちはその務めの働きを行なう必要があります。……その務めの働きは、キリストのからだの建造に等しいのです。わたしたちの間にはただ一つの務めがあるだけです。わたしたちの間の何千という人がその務めの働きにあずかっているとしても、その務めそのものは唯一です。この務めは絶対にキリストのからだの建造のためです。……わたしたちがここにいるのは、単独で前進するためではなく、他の人たちと共に前進するためであり、他の人たちを共に連れて行くためでさえあります。わたしたち自身が前進する時、他の人たちを共に連れて行く必要があります。わたしたちはキリストのために語ることによって、教えることによって、牧養することによって、他の人たちを共に連れて行きます。
わたしはもう一度、すべての召会で、ある種の実行上の訓練の必要があることを指摘したいのです。わたしたちは教え、牧養し、福音を宣べ伝える事柄で訓練される必要があります。この訓練を通して、聖徒たちは、使徒、預言者、伝道者、牧する者また教える者として、どのように機能するかを学ぶでしょう。これらすべての方法で機能する時、わたしたちはキリストのからだを建造するという一つの目標を持ちます。からだの建造のためにその務めの働きにあずかる時、わたしたちは実行上の一に、完全な成長に、キリストのからだの建造の完成に到達します。
わたしたちの唯一の目標がからだの建造であるなら、わたしたちは自然に調整されるでしょう。わたしたちがある特別な働きを遂行する時、この働きはからだの建造のためであるという意識をもって行なうでしょう。以前、わたしたちは、福音を宣べ伝えても、福音の宣べ伝えはからだの建造のためでなければならないことを認識しなかったかもしれません。今やわたしたちは、使徒、預言者、伝道者、牧する者また教える者として行なうことは何であれ、キリストのからだの建造という唯一の目標のためでなければならないことを見ています。その目標を見たなら、わたしたちは負担を持って、人がわたしたちと共に実行上の一に、完全な成長に、からだの完全な建造にまで到達するのを助けるでしょう。わたしたちがこれについて明確であるなら、主は戻って来る道を持たれるでしょう。なぜなら、主は待ち望んでいる花嫁を得る道を持たれるからです。
(エペソ人への手紙ライフスタディ、第41編より抜粋)
WHAT:何について訓練されるのか?
務め、真理、命、奉仕、キリストのからだ、性格、志、言語の八つの面について訓練されます。わたしたちはこれらを「訓練における学びの八方面」と呼んでいます
Ⅰ. 務め
・今の時代の語りかけに入り込み、新しい時代の新しい言語を学びます。
・使徒の教えにしたがった唯一の務めを愛し尊びます。(使徒行伝 2:42)
・務めと真実なくびきを負うことを学びます。(ピリピ 4:3)
・祈研暗語によって、天的な新しい言語で構成され、今の時代の神聖な啓示を押し広める者となります。
Ⅱ. 真理
・年七回の特別集会と訓練の最新の語りかけに入り込みます。また、1994年から1997年に啓示された高値の真理の復習を強めます。
・主の回復の核心の真理に入り込みます。例えば、三一の神、神のエコノミー、キリストの満ち満ちた務め、その霊、命としてのキリスト、キリストのからだ、新エルサレムなどです。また、聖書の基本的な真理で装備されます。例えば、聖書のアウトライン、真理課程、新旧約の聖書通読とライフスタディ通読などです。
Ⅲ. 命
・主の御名を呼び求め、主の言葉を祈り読みし、絶えず祈り、その霊を消さず、預言者の言葉を軽んじないことなど、神・人の生活の五項目の基本訓練を訓練します。また主との個人的で、私的で、愛情深い、霊的な交わりを建て上げます。(使徒行伝 2:21, エペソ6:17-18, Ⅰテサロニケ 5:16-20, 雅歌 1:2-4)
・キリストの十字架の砕きを経験し、キリストの復活の力を認識します。(Ⅱコリント 4:10-12, ピリピ 3:10-11)
・主と一つ霊になることを訓練し、厳格にミングリングされた霊にしたがって生活行動し、キリストに対する主観的な経験を生み出します。(Ⅰコリント 6:17, ローマ 8:4, ガラテヤ 2:20, ピリピ 3:7-8)
Ⅳ. 奉仕
・近隣、子供、青少年、大学のキャンパス、各界の開展の中で、バイタルグループを実行し、人を顧み牧養することを学びます。
・神の定められた道(福音、家、小組、地区)を実行し訓練して、生養教建の目標に到達します。
Ⅴ. キリストのからだ
・団体の神・人の生活を送り、キリストのからだの実際を生かし出します。
・人とブレンディングされ、組み合わされ、建造されることを学びます。(Ⅰコリント 12:24, エペソ 4:16)
・からだの流れの中に入り込み、その霊の一を保つことを熱心に努めます。(エペソ4:1-2)
Ⅵ. 性格
・訓練生活のスケジュールを守り、規律正しい、健康な霊的な生活を送ります。
・自分の持ち物を整理整頓し、秩序正しく管理する習慣をつくります。
・性格の三十項目を訓練し、主に役立つ性格を建て上げます。
・どのように振る舞い、事を行い、働き、命と協力して、真の神・人の生活を送るかを学びます。
・性格の上でだらしなくならないようにし、命の法則による制限を受け、勝利の命によって自己を否む生活を送ることを訓練します。(ローマ 8:2, マタイ 16:24)
Ⅶ. 志
・生涯主に仕える志を養います。(出エジプト記 20:1-6)
・啓示録第2章と第3章の主の召しに応じて、主の今日の勝利者となります。
・小羊に従って行き、七つの霊によって遣わされ、全地に行って開展します。どんな代価でも喜んで払い、反対を顧みず、全面的にキリストの宇宙的なからだを建造させます。(啓示録 14:4, 5:6, 使徒行伝 1:8, エペソ 4:16)
Ⅷ. 言語
・宇宙的な新しい人の交わりに入るため。(コロサイ 3:11)
・英語:アメリカの教える者がアメリカの英語で語る新しい語りかけを学ぶため。
・ギリシャ語:聖書の原文を学び、研究のためのツールを使うことを学ぶため。
HOW:どのように訓練されるのか?
訓練はいわゆる座学の講義や福音に出かけることだけではありません。共同生活、トレーナーとの交わり、集会への参加、イベントの開催などを含め、24時間、あらゆることが訓練です。そしてその中で大事なので、個人的にどれほど主の御前に出て交わったかです。
Ⅰ. 通常の講義
三一の神と神の言葉
三一の神は神の言葉の内容です。信者たちは神の言葉によって、神のエコノミーの中の神の行動の中へと入ることができます。このクラスは、全聖書の中の神聖な啓示の中心路線の外観を通して御言の内在的機能を強調します。このような鳥瞰は、三一の神を客観的に理解するための骨組みを総合的に提供します。それは神の永遠のエコノミーを完成するために神聖な三一の中で、また共に生きることを豊かに経験するためです。
神のエコノミー
神のエコノミーは、彼ご自身を彼の選ばれ、贖われ、再生された信者の中へと分与するための神のご計画です。訓練生は神のエコノミーの基本的な原則と、結果と、目標と、その成就を目的としてクリスチャン生活をする道を考慮します。神の神聖な分与は、信者たちを神格においてではなく命と性質において神と同じにするためであり、その究極の目標は団体の表現を得て、新エルサレムを究極的に完成することです。
キリストの満ち満ちた務め
キリストの神聖で奥義的な三つの時期における彼の満ち満ちた務めは、新約における神のエコノミーの全内容です。このクラスで、訓練生はキリストの肉体と成る時期と、包括の時期と、強化の時期におけるキリストのパースンと働きを学びます。訓練生はキリストのパースンと働きをさらに深く理解することによって、これらの真理を彼らの日常の生活と奉仕に適用することを学びます。
その霊
このクラスは、キリストの肉体と成ること、人の生活、十字架、復活を経過した、その霊に関する重要な点を明らかにすることを意図しています。この手順は、すべてを含む霊において究極的に完成されており、それは今日の信者たちの命の経験と成長のためです。訓練生は聖書の中のその霊の数多くの面と機能を調べるにつれて、彼らの人の霊の中のその霊としての生ける神に触れるという非常に貴重な経験を得ます。
キリストのからだ
キリストのからだとしての召会は組織ではなく、キリストのからだの肢体としてのすべての再生された信者から成る生ける有機体です。この二年間のクラスでは、キリストのからだについての霊的な基本的理解を深め、召会の実行上の行政や集会、一世紀以降からの召会の歩みを強調します。もう一年はキリストのからだの正常な機能する肢体として生きることの内在的、また主観的な実際を強調します。
新エルサレム
この課程は、聖書の全啓示の総合計また神の永遠の定められた御旨の成就としての新エルサレムを注意深く見ます。この過程で、訓練生は新エルサレムが物質の都ではなく、わたしたちが享受し、なりつつある実際であることを見ます。
聖書の学び
聖書の旧約と新約の二つから成っています。その主要な啓示は、三一の神の唯一の神聖なエコノミーです。旧約において、神のエコノミーの内容は主に、予表、しるし、影で啓示されています。新約には、これらすべての成就と実現があります。ですから、旧約は神のエコノミーを象徴的に描いており、新約はその実際の成就です。訓練センターが案配している聖書の学びのクラスは、回復訳聖書のアウトラインに基づいて、聖書を一巻一巻学んでいきます。そして、聖書の各書簡の中心路線が神のエコノミーを語っていることを認識し、訓練生が聖書各書の鳥瞰図を持ち、聖書の真理で構成されるようにします。
キリストを命として経験する
この二年間の課程は、キリストを命として認識し、経験することの基本的な原則を注意深く見ます。このクラスの題目は人の諸部分を認識すること、命における成長のためにわたしたちの内なる存在の諸部分を対処すること、わたしたちの人の霊の中のその霊としてのキリストを享受することを含みます。訓練生は聖書の極めて重要な節を学ぶだけでなく、これらの原則を正常な日ごとのクリスチャン生活のあらゆる面に運用することも学びます。
神の定められた道
神の定められた道の四つの段階は、福音を宣べ伝え、新しい信者を養い、聖徒たちを成就し、信者たちが預言することであり、これはキリストのからだを建造するためです。訓練生はこれらの段階の聖書の根拠を調べ、キリストのからだとしての召会を建造する神の定められた道を実行し始めます。
性格
「わたしたちの性格はわたしたちの人そのものです。ある人の有用性、その人に託すことができるもの、その人が達成することのできるものはすべて、その人の性格にかかっています」(性格、第一章)。この科目は御言の中で啓示された、わたしたちが再生において受け入れた神聖な命を養い維持する極めて重要な実行に焦点を当てています。
子供、若者、大学生
このクラスで、訓練生は今日の地上での主の行動における若い世代の重要性のビジョンを得ます。子供、若音、大学生の働きは一つの包括的な働きとして提示されます。この働きは、幼い信者たちの霊的成長を顧みるためのビジョン、訓練、愛の霊を必要とします。
奉仕の生活
すべての真の奉仕は方法や活動の事柄ではなく、パースンと性格の事柄です。この原則の光の中で、このクラスは神のエコノミーのというレンズを通して、訓練生を奉仕の正しい見方へと向かわせます。訓練生はまた、時代の奉仕者の生活と働きの中で強調されているように、務めのために必要な基本的で霊的な生活の原則を注意深く見ます。
ギリシャ語
この課程は、訓練生に新約のギリシャ語の基礎を提供します。この課程を修了することによって、訓練生はギリシャ語の文法と語彙についての十分な知識で装備され、新約聖書を元の言語で独自に読み、学び続けることができるようになります。
英語
このクラスで訓練生は、キリストの宇宙的なからだのブレンディングの豊富に直接あずかるようになるため、また年七回の国際特別集会の内容に通訳なしで入り込むことができるように、英語で詩歌を歌い、御言を祈り読みし、アウトラインと共に祈り、交わり、預言することができるようになることを目標としています。
Ⅱ. 特別講義
集中講義
年2回の全国特別集会の時に、メッセンジャーによる訓練生のための集中講義。
なお、6月訓練、12月訓練は全時間訓練の一環として出席することになります。
Ⅲ. 課外活動
疫病の蔓延がなければ、通常、一年生の時に台湾訪問、二年生の時にアナハイム訪問があります。過去の事例として、福音行動が行われる際は、各地に出向くことになり、講義のスケジュールも調整されました。また、LMAの一環として、日本が兼ねて財物を捧げてきたネパールへ、訓練生が福音のために派遣されたことがありました。その時の召会全体の行動にあわせて決まることもあります。召会訪問もあります。